糖石舟―神話を紡ぐ、マッタウ
古レンガ、石、製糖石、木、砂、石灰、牡蠣殻粉、貝灰、黒糖、餅米粉 / H1m×W5m×D14m / 2019年 / 麻豆糖業大地芸術祭トリエンナーレ / 麻豆古港文化園 / 台湾 
麻豆古港園の龍喉池の霊穴は、清の風水師によって36個の製糖石と72個の石が投げ込まれ塞がれた。その後、異常気象が起こり、麻豆の繁栄が失われたので
タンキ―(童乩)によって1956年に取り除かれた。その製糖石が樹に呑み込まれ一つになっている姿に惹かれ、製糖石と樹をマストに見立て、
76個の石の一部と思われる石を並べて舟の形を作った。私はこの石は、美しい形で、西拉雅族の人の使っていた遺物ではないかと思っている。
鳳凰池には17世紀の三合土、牡蠣灰と砂、砂糖水、餅米汁で作られた水堀頭遺跡の古港がある。私は森から100年前の砂糖工場のレンガも含まれているという
古レンガを掘り出し、古レンガと三合土を用いて製糖石と樹を船尾にした舟を作った。
三合土は台湾の伝統的な技法で、牡蠣灰造りの盛んだった台南の安平古堡と安平蚵灰窯文化館を訪ねて三合土のリサーチを行った。麻豆の家はレンガ作りが
多く、レンガは麻豆の生活と製糖業を支えた素材であり、その遺物を蘇らすことは、レンガを焼いた昔の人たちとの時を越えた協同作業であった。
そして、3年に一度、船を焼く東港迎王焼王船の祭りを訪れ見た燃える船のイメージと、西拉雅族の阿立祖祭の輪になって踊る女性たちの2つの船を象ることで、
砂糖の港として栄え、土地の人の信仰の場であった麻豆(目Mattaの港au)の聖地を蘇らせる。
Photo by Rich John Matheson
謝安通(詩)、呉昭賢/呉欣庭(サックス)と共演/糖石舟―神話を紡ぐ、マッタウ/麻豆古港文化園/台南、台湾
この作品を作っているときに、台南のほぼ反対側にある宜蘭から、麻豆で何か間違ったことが起ころうとしているという夢を見たシャーマンの女性が訪れ、この船の向
きはどっちかということを尋ね、その向きが間違っているから直してほしいということを頼まれた。麻豆の龍喉池は風水でとても大切な場所で、船は海に向かって作ら
れていたが、それだと台湾の運が逃げてしまうので、船は内陸に向けてほしいと真剣に頼まれた。台湾の人がそこまで言うならと製糖石とガジュマルの木を船首に考
えていたが、それを船尾に変え、船首を作った。これで台湾に幸運がもたらされると喜び、彼女たちは何度も訪れ、オープニングでは神の言葉を筆記してくれた。
そして、宜蘭にぜひ来てほしいと招かれ、宜蘭のお寺に泊めてもらった。彼女は宜蘭で一番のお寺の最高位のシャーマンだった。そして、そのお告げをくれた神さ
まのお寺にも挨拶に行き、お寺巡りを行った。その体験は神話を紡ぐというタイトルが呼び出したように、実際に今、現代の神話が紡がれているようだった。
糖石舟―マッタウ
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貝殻の舟―關渡
遠野の里の物語
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月の舟
舟を編む―陽名山倒景
貝殻の舟―アズール
貝殻の舟―麻豆
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むこのみなと
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天目岩―貝殻の塔
松と舞う環状列石
アルプスの湖舟
水中花山
カオスナヤカタ
貝殻の舟
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しらゆう
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焼火磐境
貝つむぎ
米絵
うつつゆめ
尾道カラーサークル
半泊磐境
みなものあや
塩の道
海ノ口レイクヘンジ
Jara stone circle
海の庭
蟹田ストーンサークル
胞衣の舟
磐絵土間
舟としてのまなざし
墓家
神庭
丸石座
苔庵―うつぼ舟

踊り
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信濃の国 原始感覚美術祭
まつしろ現代美術フェスティバル

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